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国際宇宙ステーションでの宇宙実験と社会との接点

2009年4月26日に行われた、JAXA主催の「国際宇宙ステーション利用の成果 国際シンポジウム~これまでの成果とこれからの期待~」に行ってきました。
「きぼう」日本実験棟建設のその先のテーマはこれだな、ということで。
このシンポジウムにロシア、アメリカ、欧州、カナダ、日本という国際宇宙ステーションに関係するすべての国の研究者が参加しているのが興味深かったです。
もっともおもしろいとおもったのは、(財)大阪バイオサイエンス研究所の分子行動生物学部門・研究部長、裏出良博氏の「宇宙実験に基づく医薬品開発」という発表でした。
脳を眠らせるプロスタグラジンD2という物質を研究。その物質をつくる酵素の分子構造を解明してゆく過程で、宇宙実験と、高エネルギーX線回折による分子 構造の解明というビッグ・サイエンスによる新しい研究方法の登場。きれいな形の結晶を宇宙でつくり、波長の短いX線を用いてタンパク質の高解像度の立体構 造のデータを得る。
水素原子ひとつひとつまでわかるレベルになっているそうです。
プロスタグラジンにはもうひとつのタイプがあって筋ジストロフィーはそのタイプが関係しているということ。プロスタグラジンの働きを抑える阻害剤を作るこ とができれば、不治の病であった筋ジストロフィーの治療薬ができる。その研究は、すでに臨床実験を待つまでになっているということでした。
宇宙の微小重力環境を利用した実験とわたしたちの生活の接点を端的に示しているよい例だと思いました。(S)

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