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JAXA産業連関シンポジウム2010

3月24日に上記のシンポジウムに行ってきました。結構大きなホールにぎっしり。
二つのプレゼンテーションのあとにパネルディスカッションがあり、つぎのような立場の人達がパネラーでした。
内閣府・宇宙開発戦略本部事務局 内閣参事官、政策研究大学院大学 准教授、三菱重工業㈱ 航空宇宙事業本部宇宙機器部長、日本電気㈱ 航空宇宙・防衛事業本部 副事業本部長、三菱電機㈱ 電子システム事業本部宇宙システム事業部長、スカパーJSAT㈱ 衛星事業本部 宇宙ビジネス推進部長、㈱パスコ 衛星事業部 取締役事業部長、JAXA 理事
最初の方で日本の宇宙産業を天気に例えるとどうだと言う趣向があり、やや天候が崩れ始めている的な見方が多く述べられていました。
昨年は、超党派で宇宙基本法が策定され、宇宙産業を国家戦略のなかに位置づける方向性が示されました。また月周回衛星「かぐや」の成果、そして国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の完成、新型のH-ⅡBロケットの打ち上げとそのロケットで打ち上げられたHTV(国際宇宙ステーション補給機)の成功などがあり、明るい話題が多のですが、その後どうも先行きに不透明感がただよっているようです。
なるほどとおもったのが、去年の明るい話題の多くが十数年以上かけたプロジェクトの到達点であったということです。成果は上がった、では次はなにをやる・・・・というあたりが、不透明のよう。
また、アメリカが「コンステレーション計画」(友人月探査計画)を凍結し、ロケットの基礎研究をやりなおして、低価格化や民営化の方向に舵を切ったのも強力なライバルの出現ということになるとみんな見ています。
宇宙産業のダウンサイジングという方向もあって、たとえばリモートセンシング技術による地球観測は新興国の森林資源の監視といったニーズもあり、安く早くやるためには、小さな人工衛星をたくさんばらまきクラスターとして運用するが考えられています。しかし、衛星から降りてくる情報を取得するための世界に展開された地上局のようなインフラが日本の場合あまり整っていません。これまで研究開発がリードしてきた日本の宇宙産業を世界市場や新興国市場の顧客オリエンティッドにするには相当な努力が必要であることがわかりました。
残された時間はあまりないという悲壮な言葉さえでてきましたが、日本にはアセットはちゃんとあるのだから、官民うまくかみあい、例えば東アジアや新興国に宇宙外交をしかければ隘路かもしれないが未来はある、という大筋そういう結論となりました。

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